2010-09-14 先日「美の巨人たち 日本のミュシャ…大正浪漫の色彩」と云うタイトルのテレビ番組があった。入門篇としては理解しやすく構成されていたと思うが、私の期待は見事に外れた。というのは、非水の本領発揮された作品は「みだれ髪かるた」やアールデコ様式を採り入れた『現代日本文学全集』、そして妻・翠子の作品を飾った装丁などにあると思っているからだ。その辺には全く触れられなかったのはちょっと残念でもあった。それだけ非水の活躍した世界が広かったということでもある。