捨てるにはもったいない

 
斎藤昌三のいう、資材の再利用をしており、ゲテ本を地でいっている奇抜さとオリジナリティがある。それでいて、内容との深い関連性や、書物としての堅牢さなど、全く非の打ち所がない見事なまでに完成度の高い書物である。どの紙型にもその日の新聞の内容が凹版となって残っており、写真や記事を読み取ることが出来るのも面白い。『朝日新聞七十年小史」は3冊所蔵しているがどれも異なる意匠となっている。