2011-03-24から1日間の記事一覧

田代光が、白日会に初入選し太平洋画会に通いだし、やっと画家への道を歩み始めようとした15歳の時に、父親が失業したため絵の勉強をやめ、家長として一家9人を養わなければならなくなってしまった。挿絵を描いて一家を支えようと決意し、光はその時から部屋にこもって挿絵の勉強を始めた。

16歳の頃、雑誌「キング」などからカットの仕事をもらえるようになり、『少年化学新聞』の口絵、挿絵、漫画、工作物など一切を描き月給20円をもらったこともあった。 19歳のときに描いた野村愛正「光を行く」(「キング」)が連載小説の挿絵の最初だった。そ…

トイレの神様(闘病記3.24)

枕が変わると眠れないのは私も例外ではないが、それだけではなく、便秘もついてくるからやっかいだ。入院して3日間便秘が続き、センノサイトを処方してもらった。翌朝になっても何の効果も見られなかったので、その場でもう一錠飲んでみた。今度はとんでもな…

夜の病院は「高野聖」?(闘病記3.23)

病院の夜、そこには予想だにしなかった昼とは全く違った世界が繰り広げられていた。 消灯の時間が来て1時間ほど過ぎると、隣のベッドからはまるで豚小屋にいるかのような「ブビー、ブビー」と騒がしい豚のようないびきが聞こえてくる。 足元の方からはウシガ…