2010-02-24から1日間の記事一覧

実践女子学園生涯学習センター(JR中央線・日野駅前)で「美しい本の話- 装丁の魅力 -」講座を毎週水曜日15:00〜16:30、4月7日、14日・21日、3回開設します。

講座内容やご予約など、詳しくは下記のホームページをご覧下さい。http://www.syogai.jissen.ac.jp/

昆虫つながりで、藤島武二「蝶」を捕まえた。1904年の第9回白馬会展に発表したこの絵は、当時の勉強ぶりを示す「縮図帖」にオデロン・ルドンの作品の模写があることから、その影響を強く受けているものと思われる。そして、更に驚かされ興味をひくのは、2000羽もの蝶が描かれているという「蝶供養」という写生帖だ。一つのモチーフに対して、よくここまで興味を持ち続けていられたものだ、と、その執着心と根気にはただただ感心するばかりだ。

藤島武二「蝶」1904年 藤島武二「蝶供養」1900年〜1906年頃、28×20cm、紙、水彩 この「蝶供養」に嘉門安雄は『近代の美術31』(至文堂、昭和50年)に、 「蝶に対する彼の、むしろ異常なまでの執着と2000羽に及ぶ蝶と蛾を写した写生帖……。おそらく名作『蝶』…

たとえばゾウムシを偶然見つけて標本箱を購入し、最初の1匹を保管する。するとすぐに隣の席にも、もう1匹捕まえたくなる。ゾウムシの形の面白さや種類の多さに驚き、「九州大学所蔵の日本産ゾウムシ1229 種を画像付きデータベースとして構築・公開しています。」等の情報を集めだし、一生かけても集められない程たくさんの種類がいることがわかると、安心してどんどんのめり込む。古書集めも昆虫採集に似ている。(マクラが長過ぎたか!)

本日採集したのは木俣清史、昭和20年代から50年代ころに活躍していたと思われる時代小説挿絵画家だ。小田富弥の弟子で、中一弥の弟分、野口昂明の兄貴分に当たる。『火の鳥伝記文庫ベストセレクション 全46巻』などを手がけているようだ。わかっているのはそ…