2009-06-11から1日間の記事一覧

水彩画の技法が伝承されるようにはなったが、絵具はどんなものを使っていたのだろうか。勿論外国にはあったのだろうが、そんな輸入品の絵具を、簡単に入手できる時代だとは思えないが……。

朝のテレビ番組「ちい散歩」で、私にとっては、予備校通いの頃を彷彿させる懐かしい月光荘を訪ねていた。月光荘は昭和15年に独自の画材を発売し特にコバルトブルーは鮮やかな色彩で話題になったという。これは昭和の話ですがね。 さて、明治時代の水彩絵の具…

1876(明治9)年に創立した工部美術学校の指導者として、イタリアの風景画家アントニオ・フォンタネージュAntonio Fontanesiが来日し、それまでワーグマンの絵を見様見真似で描いていた水彩画が、本格的に教授されることになった。

フォンタネージ画「建築物写生方式」18.3×23.7 1913年