2008-12-18から1日間の記事一覧

ジュラルミン装にふさわしいのは『時計』ではなく「鳥」だったのではないだろうか

講演の圧巻は、単行本にはならなかったが、横光の提唱する「人間的機械」論の実践を喚起しようとした横光利一「鳥」こそが、ジュラルミン装にふさわしい本だったのではないだろうか、として、この講演の為に、装丁を手作りで作ってしまったこと……ではないか…

今から、早稲田大学での講演に行ってきます。テーマは「◆装丁美術考◆ 佐野繁次郎の装丁と、横光利一『機械』『時計』の装丁 ──『機械』『時計』の装丁は人間的機械論を提唱する横光の文章表現の延長か」

ちょっと小難しいようなテーマですが、ようは『機械』の装丁者は佐野繁次郎となっているが、本当にそうなのだろうか、という疑問を解いていく、ミステリーのような話です。かっこよく言うと、論証するんですね。この話は1月末に刊行予定の「本の手帳」6号に…