2008-07-15から1日間の記事一覧

石井鶴三、小田富彌、岩田専太郎が、時代小説挿絵のパイオニア

尾崎秀樹は「新聞小説が今日見られる様な形態をととのえる第一の時期は、大正四年十月大毎大朝が夕刊発行にふみきり、新聞の連載物が多彩となった時からである。第二の整備期はいうまでもなく震災後、発行部数百万を突破してたときだ。この変遷過程は『毎日…

挿絵の市場を拡大した講談社の雑誌群

「大正十一年以来、雑誌と新聞の間に週刊誌という新しいメディアが加わり、それに『講談倶楽部』『少年倶楽部』『婦人倶楽部』『キング』を相次いで創刊、雑誌王国の観のあった講談社が加わることで、ますますさしえの市場は拡がり、新人が覇を競うことにな…

挿絵の黄金時代の誕生

匠秀夫によると、挿絵の黄金時代を迎えるきっかけは「関東大震災(大正十二年=一九二三)は、さまざまな局面で時代の転換のメルクマール(*指標)になっているが、挿絵史の分野においてもそれがいえる。大衆ジャーナリズムの展開がこの時期であり、そのリ…