2008-07-03から1日間の記事一覧

伊藤彦造と山口将吉郎の違いをさぐる

伊藤彦造も山口将吉郎も、二人ともいい絵を描いているが、この二人の絵のタッチはよく似ていて、にわか勉強の私には即座には見分けがつきません。じっくりと観察することにしよう。 挿絵:山口将吉郎、『吉川英治全集51 ひよどり草子』(講談社、昭和58年)

サインを変えて、再登場した伊藤彦造

伊藤彦造は橋本関雪門下の日本画家で、大正十四年「大阪朝日新聞」に連載の行友季風「修羅八荒」の挿絵を描いて大阪では知られていたが、昭和二年、高垣眸「豹(ジャガー)の眼」で「少年倶楽部」にデビュー、続いて大佛次郎「角兵衛獅子」の挿絵を受け持つ…

挿絵:伊藤彦造、吉川英治『天兵童子』と、挿絵:山口将吉郎『ひよどり草子』が一冊の本『吉川英治全集51 天兵童子』(講談社、昭和58年)に入っているので購入した。が、ちょとケチって、挿絵は6点しか入っていなかった。

『天兵童子』は昭和12年9月〜15年4月まで「少年倶楽部」に連載された。天兵は、南木菩提次からいわれるままに愚直に大地に蒔かれた麻を毎日毎日飛びつづけ、百二十日間飛びつづけると、山でも川でも飛ぶことができた。という話を真に受けて、私も小学校の頃…