2008-03-19から1日間の記事一覧

これもチョウ有名挿絵家の落款だが、名前の活字記載がないので、いまのところ確証ができない。挿繪は直木三十五『本朝野士縁起』(『大衆文学全集』第8巻、平凡社、昭和6年)に掲載されていたものだ。

1929年、直木三十五『本朝野士縁起』(「名古屋新聞」昭和4年)でデビュー以来、吉川英治『江戸城心中』(「河北新報」昭和5年)、『銭形平次捕物控』『夢介千両みやげ』『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』をはじめとする数々の時代小説の名作…

今日も一つ、クイズをやってみます。これはチョウ有名さし絵家だが、正解率50%くらいだろうな。落款が読みにくいのがみそなんですがね。

サインは水島爾保布(みずしま におう、1884年12月8日 - 1958年12月30日)の「爾」。東京生れ。画家、小説家、漫画家、随筆家。本名爾保有。東京美術学校卒。1913年、長谷川如是閑に招かれ大阪朝日新聞で挿絵を描き始めた。代表作に『東海道五十三次』『見物…

よく似た落款があるのは、書き方にもブームがあったということなのかもしれない。それにしても誰が元祖?

横文字だから普通はこんな風に書くのだろうと思うかもしれません。確かにその通りなのだが、最後に○印をつけるところがこだわりなんでしょうね。このこだわり部分が他の落款とは違うンですね。 上から順に、加藤まさを(1897年‐1977年)、岩田専太郎(1901-1974…