2006-03-09から1日間の記事一覧

受賞以後の得意技? 

題字は著者・長与善郎揮毫。背景の模様は、「木版畫的手法で楮紙の皺を採った」(前掲)もの。この本より以前に発行された小山いとこ『オイルシェール』(中央公論社、昭和16年11月)も上下に2分割した装丁だが、恐らくは、『その夜』で装丁賞を受賞してから…

二分割

昨夜は、帰り際にあわてて書いたので、「書物楽会」の方に恩地の話を書いてしまった。今日はそちらからの続きです。済みません。 恩地の装丁で、背景をタテに2分割する手法が多くわれている例を見てきたが、上下に2分割したデザインもある。 長与善郎『その…