2005-12-06から1日間の記事一覧

いわく付きの『新富町多與里』

斎藤昌三の本は手に入れたときに、いつも感動させられる。今日みなづき書房から届いた斎藤昌三『第八随筆集 新富町多與里』(芋小屋山房、昭和25年1月1日)も、そんな刺激的な装丁の本だ。 函(写真左)には、手書きの生原稿が貼ってある。斎藤昌三の原稿だ…

マッチコレクターの加藤豊氏が所有している本が欲しい1

最近、マッチコレクターの第一人者・『マッチレッテル曼荼羅』や「マッチラベル博物館」の著者でもある加藤豊氏が、大学の後輩である事がわかり、メール交換をしている。その加藤氏が、斎藤昌三『日本好色燐票史』 (青園荘、1943、限定300部)を所有して…

本文は片面刷り二つ折り

さらに、この本文はなんと洋装本であるにもかかわらず、和本のように本文紙は片面刷り二つ折りなのだ。更に和本と違って山折の部分が背になっており、小口側は、ぺらぺらと開くようになっている。そのため、見開き毎に真っ白な頁が交互に登場するのである。…

紙型を使った装丁

表紙は、紙型(しけい)という、活字を組んで、印刷用の鉛版を作るときに使用する厚紙でできた、凹版である。一度校正刷りを印刷しているので、紙型にはインクが写っており、文字が読める。『秋水詩稿』に付いての話を印刷したときのものらしい。題簽は鉛で…