2005-08-05から1日間の記事一覧

漆を使った装丁をしてみた

漆の表紙を擁護するために、私も自分で漆を使った本を作ってみた。自己流だが、螺鈿(らでん)という技法を使った装丁である。製本様式は、ドイツブラデルといって、いわばくるみ製本である。綴付け本だと、製本をしながら漆 塗りをしなければならないので工…

漆は悪くない!

漆塗りの本が悪いというのは必ずしも的を得た批判ではない。角が壊れてしまったのは、表紙の芯材がボール紙だったことが原因で起きたことで、心材を漆工芸品のように木材を使えば解決する。金蒔絵風の題字が剥げてしまったらしいが、サンドペーパーでこすっ…

あった方がいいに決まってる!

書物を本当に愛しているなら、このような本の出現に対して、どうして拍手を送れないのか不思議でたまらない。昭和初期の単行本年間発行点数が何点くらいだったのかはわからないが、仮に1万点くらいだったとしても、1万点の中に一冊くらいはこのような、イメ…

大貫伸樹の続装丁探索(谷崎潤一郎『春琴抄 』擁護)23

寿岳文章の批判分はまだまだ続く。他にも批判しているヒトはたくさんいる。しかし、論旨は似たり寄ったりなので転載しない。