牧野式植物図II(於:牧野記念庭園記念館)展を観てきた

【牧野式植物図II(於:牧野記念庭園記念館)展を観てきました!】

牧野記念庭園記念館外観


牧野記念庭園記念館で気張られていたリーフレット


牧野記念庭園記念館で気張られていたリーフレット


 牧野富太郎は「日本の植物学の父」といわれ、1,500種以上の新種を発見し命名も行った近代植物分類学の権威です。小学校中退でありながら理学博士の学位も得て、誕生日は「植物学の日」に制定されました。
 15歳から、佐川小学校の「授業生」すなわち臨時教員としておよそ2年間教鞭をとりました。その一方で植物の採集、写生、観察などの研究を続けながら、高知師範学校の教師永沼小一郎を通じて欧米の植物学に触れ、当時の著名な学者の知己も得るようになりました。
 17歳の頃、江戸時代の本草学者小野蘭山の手による「本草網目啓蒙」に出会い、本草学とりわけ植物学に傾倒しました。


牧野富太郎植物画集(高知県立牧野植物園)より

 26歳でかねてから構想していた『日本植物志図篇』の刊行を自費で始めました。工場に出向いて印刷技術を学び、絵は自分で描きました。これは当時の日本には存在しなかった日本の植物誌であり、今で言う植物図鑑のはしりです。
 今回の展示では、印刷の校正紙や観察した時のスケッチなど普段表に出ない資料が展示されています。9日(月)まで。