鈴廣のロゴマークのデザイナー鳥居敬一

【鈴廣のロゴマークのデザイナー鳥居敬一】
 この「鈴廣のかまぼこ」のロゴは以前からよく知っていたし食したこともあるが、誰がデザインしたかなど考えたこともなかった。老舗なのでロゴマークも古いものだと思いこんでいた(*創業慶応元年1865年)のでデザイナーが関わっているなどと考えもしなかった。


ネットで調べてみたら
「鈴廣ではパッケージや紙袋、お客様にお配りしているカレンダーなどに、江戸時代からの伝統的な染色技術である「型染め」をつかっています。
 型染めとは渋紙を彫った型紙を用いて、布や紙を染める方法です。鈴廣では型染め作家の鳥居敬一氏に昭和の中期にデザインをお願いしてから今も、型染めをデザインの中心にすえています。
 刀で彫った型紙は線がきりっとしていますが、染料が自然に紙に浸透していき、染め上がりは柔らかな曲線やグラデーションになる。染め独自の美しさです。」(「鈴廣ブログ」より)
とあった。
 意外に最近?作られたものだった。デザインした鳥居敬一は『洋食や』の装丁や『装苑デザインブックNO.6/部分デザイン』の題字を書いていた。
オリジナル型染こけし絵30枚を収めた作品集『和染こけし図譜』も観光している。

鳥居敬一:装丁、茂出木心護『洋食や』(中央公論社、1976年)


鳥居敬一:題字、デザイン画:青木伊津子、、監修:森岩謙一『装苑デザインブックNO.6/部分デザイン』(文化服装学院出版局、1968年)


オリジナル型染こけし絵30枚を収めた作品集『和染こけし図譜』(ギャラリー吾八、 昭和35年


鳥居敬一:挿絵、編:文化服装学院出版局、監修:清家清『ミセス全集⑤ 味の上等=料理篇』(文化服装学院出版局、1968年)