あの不思議な袋は神樹蚕では?

西東京市チン名所▶あの不思議な袋は神樹蚕では?…❷】


 3月7日にアップした、桑の木にぶら下がっていた紅茶のティパックのような不思議な白い袋状のもの〈写真右中)が、繭ではないかと思って色々調べたが、同じような袋状のものは見つからず、未だに何なのかは不明のままだ。



が、調べているうちに「神樹蚕(しんじゅさん)」という繭(まゆ)に出合った。白い袋との関係はまだゎからないが、見かけはよく似ているようにも見える。




 神樹蚕の繭は、かつてパラシュート用の丈夫な絹糸として養蚕され、神樹という木の葉を食べさせて育てる、ということを知りわたしの名前「伸樹」と似ていることもあり急に親しみと興味がわいてきた。


 神樹蚕は孵化して開張約13cmのヤママユガ科の大形の蛾になり(写真右下)、幼虫はシンジュ・ニガキ・クルミ・キハダなどの葉を食うという。東京都西多摩郡奥多摩町や神奈川県でも8月頃に蛾を見たという報告があり、西東京市近辺にも見つかるのを期待して、餌となる木を探してみることにした。神樹(ニワウルシ、樗〈オウチ〉)のほか柑橘類、木犀、楠、榎なども食草にしているらしい。