あまのうずめのみこが持って舞ったオガタマ

西東京市珍名所▶バナナのような香りの唐種招霊(カラタネオガタマ)】
 田無駅に向かう途中、田無町で「唐種招霊(カラタネオガタマ)」の木を見つけた。「神代の昔、天の岩戸のの前で〈天鈿天命=あめのうすめのみこ〉は招霊(オガタマ)の枝をお持ちになって、神楽舞を奏して、〈天照大神=あまてらすおおみかみ〉を岩戸よりお出ましていただき、再び明るい平和な時代が参りました。招霊とは、“神様を招く”の意で、特に竈門神社では、良縁・幸福を招く御霊験の木として、尊ばれています。」(竈門(かまど)神社「招霊の木」説明文)。招霊の木は日本原産の高木で、カラタネオガタマ(写真)とは同属だが別種だそうだ。1円硬貨に施されている木の図案は招霊(おがたま)の木だと言われている。



 唐種招霊の花の直径は3cmくらいで花びらは厚くクリーム色、フチがほんのり紅紫色を帯びることもある。花には完熟バナナをすっきりさせたような芳香があり、その甘い香りがこの木の特徴で大きな魅力だ。その花の香りから、英名で「banana shurb(バナナ・シュラブ[低木])」、「banana tree(バナナ・ツリー)」と呼ばれる。
 オガタマノキ属(オガタマノキカラタネオガタマ)は,雄しべの集団と雌しべの集団のあいだに,軸(じく)があるのが大きな特ちょうで,他のモクレン科の花ではみられない。