選には漏れたが、さすらいの椿の木は残った

西東京市珍名所㉑椿の木は残った】7〜8年前に、毎週1個位の割で、写真❶❷のようなオブジェを総数100体くらい創っていた頃があった。主な材料は木の枝で、種類はケヤキ、カイドウ、椿、ミズキなどが多かった。そんな頃、写真左の椿にも大分お世話になった。夜中に枝の剪定をしてあげて、お礼にその枝をいただいてきた。1ヶ月もすると、その枝がオブジェに変身して第二の人生?を歩むようになる。



 西東京市の木50選にも、東禅寺の椿(写真❸)、武蔵野大学の椿(写真❹)が選ばれているが、私がお世話になった路傍の椿(写真❺)は残念なことに選に漏れてしまったようだ。



私が見た限りでは市内では一番大きな椿のように思えたのだが、「太くて大きい」だけでは蚊帳の外らしい。
 家柄も履歴も肩書きもないのだ。所詮、道路脇に生えた一本椿なんて、仁侠街道まっしぐら股旅者・木枯らし紋次郎のようなモノでネグラを持たない一匹狼だから、応援してくれる支持母体もない選挙の立候補者みたいなもんさ。「選ばれなくて結構!」と強がっているかもしれない。


 都市計画道路調布保谷線の工事が始まった時には、この椿も切り倒されてしまうのだろうな、と心配したが、どっこい!生き残っていた。都市計画関係者たちのお情けに感謝して、毎日ありがとうの涙を流しているに違いない。「別れの一本杉」ならぬ「涙の一本椿」と呼んでおくんなせぇ〜!