今が食べごろのトウモロコシをモチーフにした芹澤?介:画、吉田十四

トウモロコシといえば「それを作れば彼が来る」とささやく声が聞こえて、トウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を作り上げる『フィールド・オブ・ドリームス』を思い浮かべる。アメリカ映画の中では深く記憶に残る映画だ。な〜んて気取ってみたが、この季節は何といっても海水浴場で食べる焼きトウモロコシ美味さに敵うものはない。


 写真右は、そんな今が食べごろのトウモロコシをモチーフにした芹澤?介:画、吉田十四雄『百姓記』(牧野書店、昭和15年)。


芹澤?介(明治28年-昭和59年)は重要無形文化財「型絵染」の保持者で人間国宝でもあるが、紅型(びんがた)や江戸小紋などを利用したタイポグラフィカルな作品など装丁の名作を沢山残している。