金太郎の母

金太郎の親については絵本には書かれていないことが多いが、金太郎が祀られている静岡県駿東郡金時神社の伝記には、天暦10年(956年)5月に誕生したとある。彫物師十兵衛の娘、八重桐が京にのぼった時に、宮中に仕えていた坂田蔵人と結ばれ懐妊した子供であり、八重桐は故郷に帰り金太郎を産むが、坂田が亡くなったため、京へ帰らず故郷で育てた、とされている。なんと、この美しいお母さんは未亡人だったのだ。
写真は米内穂豊:画、『金太郎』(『新・講談社の絵本』2002年)