❸『書淫行状記』(書物展望社、昭和10年1月)



『書淫行状記』(書物展望社昭和10年1月)


「後記」には、「装幀は純日本趣味を出して見たく、今度は漆塗りを試みてみた。それも單なる漆塗りでなく研出布目塗りにして、萬全を期したつもりであるが、果たして出来上がりは、如何か。背文字も元来は漆でかくべきを箔押しにしたのは、前記のように三部の併架を考へてのことで、叉一つの試みとしてこうして見たのである。」と、漆塗りを選択した理由を述べている。三部とは、『書痴の散歩』『諸国巡礼記』。



『書淫行状記』(書物展望社昭和10年1月)見返し



『書淫行状記』(書物展望社昭和10年1月)検印紙