連休中に描いた2枚が完成した。

最近は、ただ見たままの風景を写し取り描くだけではなく、私と風景の間にある空気感とか気配とかいうものを描けないものかともがいています。
よく、春の気配とか秋の気配とかいうあれです。季節の気配だけではなく、描いている時に感じる心地よさのようなものです。


今一番気にしているのは「影」で、影と陰を描くことで、気配とか空気感とか言うものが描けるのではないかと感じて、追及しています。
今週も、影と陰に拘った水彩画を次々と描いています。毎月スケッチブック1冊を描き上げるツモリです。



新井薬師哲学堂公園「六賢臺の木漏れ日」
哲学堂公園は哲学者・東洋大学創始者である井上円了明治39年に精神修養の場として開設した公園として知られている。そのため、建物などの命名にも拘りがあり、哲理門、六賢臺、三學亭、常識門、髑髏庵、無盡藏建設などの、少々難しい名前が付けられている。普通は六角塔とでも呼ぶべきものを「六賢臺」と名付けたところに、哲学者円了の拘りがあるようだ。


中野区のHP http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/024/99/130-midoritokouen/tetugak1.html には
「木造六角塔・外観2層・内部3層・相輪・一重・二重・桟瓦葺・外部板張  聖徳太子菅原道真(日本)・荘子朱子(中国)・龍樹・迦毘羅仙(印度)の六人を東洋的『六賢』として祀ってあります。赤色塗り、六角形の周囲六間の建物で、四聖堂の西に建っています。六賢の肖像を各面に扁額として掛け、名称を鋳刻してありましたが現在は見ることはできません。屋根の上に相輪と九つの法輪(九輪)があり、最上部に宝珠を付け屋根の棟瓦の一端に天狗がついています。」とある。


哲学に由来した名称がつけられている77の施設が「哲学堂七十七場」として園内に散在しており、都心にありながらも静閑な公園で、人生などを考えながらの散策もお薦めです。



新井薬師哲学堂公園「三學亭とそよぎ」
こちらも普通なら三角堂とか名付けるものだが、「三學亭」と呼んでいるところが、何とも哲学公園らしく、ちょっと哲学している気がしてくる。
こちらも中野区のHPをみてみると
「三學亭 さんがくてい  木造平屋建・三角形「あずまや」配付・一重・本瓦葺  四聖堂が世界的、六賢臺が東洋的なものとされたのに対して、日本的なものとして建築された円柱3本で正三角形をつくる平屋のあずまやです。碩学を重視し、平田篤胤神道)・林羅山(儒道)・釈凝然(仏道)の三者を祀るものです。三角と音が通じることから、三角づくしの意匠とし、天井に石額(田中良雄刻)を掛けてあります。宇宙館の横、三角形の小さな丘は三角山とよばれ、その頂上に建っています。」と紹介されている。


晢学堂を散策しただけだが、少しは思慮深くなったかな?