安野光雅文字(私は勝手に命名して「安光体」と呼んでいます)ともいえるこの、ステンシル風の文字を気にいって、練習してまねしたものです。次回、その練習の結果をアップします。


最終頁が面白い。「いくとき ふねでいって かえるのとき くるまでかえる これはこれは きわめて けうのはなしじゃないの」と、しめくくっている。自分で書いているんだから、帰りも船で帰ってきたらいいじゃないの、といいたくなるが、そうしないところが、この本のとくちょうじゃないの。あれ、安野弁がうつったじゃないの?



安野光雅『きりがみ昔咄─桃太郎・舌切雀・花咲爺─』(岩崎美術社、1980年)