思いやりを楽しむ馬跳

夢中になれる遊びって、たいがいは勝負事のようなもので、勝ち負けを競うことが多い。
でも、馬跳びには勝ち負けがない。ままごとや電車ごっこをやっているのと同じで、勝ち負けを争わない。


今回のオブジェの一番左の馬になっている人物は低い姿勢をとって、小さな子でも同じ遊びに入れるように思いやっている。真ん中の馬は高目の姿勢で、ちょっと無理をさせて跳ばせようとしている。うまく跳べた時は、みんなで喜ぶのが又楽しい。


一番右の馬は目一杯高い姿勢をしているが、それを見事に跳び越えていく。それが遊びの手本でもあるかのようで、誇らしげだ。