きらめく表紙

shinju-oonuki2005-07-23

 
山中笑『共古随筆』(温故書屋、昭和3年)の表紙をよく見ると、直径1mmほどのキラキラ光る点がたくさん集まって、直径4cmくらいのドーナツ形を形成している。見返しに「読者の方に」として刊行者の坂本篤が、「表紙は蠶(*かいこ)の種紙を利用したものです。茶碗を横にして卵子を軽く磨きますと光沢を生じます。」とある。