ブックデザイナーの団体が発行する『図書設計』72号(A4,16P)過激に発刊!非売品、無償配布開始。固い団体にとっては「ドッキリ」のアラーキーの悩殺写真を使った表紙が大評判で、ますます固くなってしまったという。リバーシブルという片面に色が着いている紙を使ったのも賛否両論、喧々囂々の話題になってます。
表紙の裏面がこの黄色のページになる。7ページの巻頭特集、滝沢恭司「舞台美術家・伊藤憙朔の装幀・挿絵本」も話題沸騰。伊藤憙朔を知っている人でも、装幀をしているのを知っている人は少ないのでは? そんな貴重な話が詰まった滝沢氏の渾身の原稿だ。
装丁:伊藤憙朔、藤森成吉『風雨帖』(改造社、1939年)
私も「イラストレーションはだれのもの」(2P)を執筆。石井鶴三と中里介山『大菩薩峠』の著作権を巡る話を書きました。
もう1本、あの聖火リレーの前日、落書きがあった日に、長野市・善光寺の隣まで取材に行ってきた「開きの良い製本」(1P)を書きました。「クータバインディング」とよばれる、新しい製本で、読む時に開いたままの状態が保たれ、「本を見ながらでも作業がしやすくなった」と話題の製本を突撃取材してきました。