2011-08-20から1日間の記事一覧

しかし、ネットで検索したら伊勢田邦彦:挿絵、野口活『新島襄』(「新偉人ロマンス」橘書房、 昭17年)という児童書を見つけた。早速、注文した。本当に伊勢田のさしえが入っていたら、伊勢田自身の記憶を遥かに遡る昭和17年にデビューしたということになる。

もう一冊、江戸川乱歩『怪人二十面相』(『江戸川乱歩全集1』(光文社、昭和22年11月)もある。この辺が伊勢田の挿絵デビューではないだろうか。

昭和20年代後半から30年代は挿絵画家が大いにもてはやされた時期で、雑誌のインタヴュー等にも頻繁に登場した。伊勢田邦貴も例外ではなく、略歴を作る上では大いに助かっている。

「読切読物倶楽部」昭和29年6月号 「近代生活から生まれる健康な挿絵…… 現代もの、少年もの、はてはいくの・ひさしの別名で挿絵界に縦横無尽の活躍をされている伊勢田邦彦先生のお宅は東京渋谷代官山の近代洋風建築。この建物にいかにもふさわしいジャン・マ…