2011-07-28から1日間の記事一覧

ksさんからのコメントで、池田蕉園の落款(サイン)が なぜ「百合」なのかを解明することが出来ました。「いつも楽しく拝見しております。ところで、蕉園=百合ですが、池田輝方と入籍前の蕉園の本名は榊原百合でありました。ご参考まで。」

ありがとうございます。 主人公「間貫一」を描いたのは中沢弘光。登場人物の紹介をこんなに豪華な版画家たちの絵で華やかに紹介する本はめったにない。書物を一部の教養人だけのものにしないためにも、電子ブックに負けないためにも、やはりこの本のようにエ…

ネットで注文した名取春仙『デモ画集』(如山堂、明治43年10月10日再発行版)と尾崎紅葉『縮刷金色夜叉』(春葉堂、大正9年5月15日45版印刷)が届いた。『デモ画集』には夏目漱石「三四郎」、森田草平「煤煙」、島崎藤村「春」等の挿絵が掲載されている。『縮刷金色夜叉』には名取春仙を始め8人の画家が描いた8葉の木版画が挿入されている。

名取春仙『デモ画集』(如山堂、明治43年10月10日再発行版) 名取春仙:画、島崎藤村「春」(『デモ画集』、如山堂、明治43年10月10日再発行版) 巻末に、入社早々の春仙に画家としての心得を説いた薮野椋十の注文「跋」が掲載されており、春仙の挿絵に少な…