2010-08-20から1日間の記事一覧

連載小説のさし絵画家が突如亡くなってしまっては、作家や編集者は慌てただろうな。何せ連載が始まってまだ4回目でのことだから。1974年新年号に第1回目が掲載され、最初の見開きには、岩田専太郎のさし絵が1頁大で掲載された。私の好きな大げさなパースを採り入れ、人物の顔を小さくデフォルメしている。さらに3点の絵を同一画面にコラージュしている。画面にうまくおさまりすぎているのがやや絵を小さく見せているように思える。

岩田専太郎:画、山岡荘八「徳川家光」第1回叛骨の森の巻(「小説サンデー毎日」、昭和49年) 連載小説の最初の絵は難しい。登場人物に関しての詳しい記述がなくとも、人相や髪形、服装などを決めていかなければならないのだから。つまり、さし絵画家のほう…

「小説サンデー毎日」に掲載された岩田専太郎の訃報を告げる記事。

岩田専太郎:画、山岡荘八「徳川家光」(「小説サンデー毎日」、昭和49年)

「小説サンデー毎日」が届いた。この冊子に掲載されている山岡荘八「徳川家光」の挿絵を午前1時30分頃に描き終た瞬間、「頭が痛い、頭が痛い、普通のいたさじゃないんだぞ」というなり人事不省におちいった。岩田専太郎の絶筆となる絵と「岩田専太郎さん死去」の記事が掲載されている。下記の4点が岩田専太郎の絶筆となったさし絵だ。

岩田専太郎:画、山岡荘八「徳川家光」(「小説サンデー毎日」、昭和49年) 岩田専太郎:画、山岡荘八「徳川家光」(「小説サンデー毎日」、昭和49年) 岩田専太郎:画、山岡荘八「徳川家光」(「小説サンデー毎日」、昭和49年) 岩田専太郎:画、山岡荘八「…