2009-03-30から1日間の記事一覧

昔から、カラスと人との関係は深く、たくさんの話が残されているのではないかと思っていたが、探してみるとカラスが主人公になった話は以外と少なく、なかなか見つからない。たじま ゆきひこ・作「からすじぞう」(『こどものとも』第399号、福音館、1989年)は主人公ではないが、からすがテーマになっている数少ない本の1冊だ。

たじま ゆきひこ・作「からすじぞう」(『こどものとも』第399号、福音館、1989年) たじま ゆきひこ・作「からすじぞう」(『こどものとも』第399号、福音館、1989年) 善かれと思ってしたことが、からすにとってはとんでもないことになってしまい、与作の…

私のすきな形態にデフォルメされたカラスの形態でもある、安野光雅『きりがみ江戸いろは』(新泉社、1978年)のカラスはこれです。「ほねをりぞんのくたびれもうけ」のカルタだが、安野さん、申し訳ありません。ちょっと理解できませんでした。案山子は一生懸命カラスを追い払ったたが、動かないことを知られて、稲穂をみんな食べられてしまった、ということなのか。疲労だけが残った案山子と、案山子をバカにしているカラスと、まんまと稲穂を御馳走になってしまった得意顔のカラスでしょうかね。

安野光雅『きりがみ江戸いろは』(新泉社、1978年)