2009-02-12から1日間の記事一覧

もう1冊、箕田源二郎/絵、代田昇/文『ももたろう』(講談社、1998年32刷)も、ぐうたらな桃太郎だった。

ちょっと、この桃太郎像はぐうたら風ではなく、今後の展開が読めてしまいそうな、どこか知的で、おまけに気が優しくて力持ちな感じがうかがわれてしまうのが、惜しい気がする。 箕田源二郎/絵、代田昇/文『ももたろう』(講談社、1998年32刷) 民話として…

桃太郎といえば、頭が良くて力持ちで、優しい青年(少年)の立身出世の話がよく知られているが、絵/福田庄助、文/水谷章三「ももたろう」(『日本の民話12中国地方2』、世界文化社)は、そんな期待を裏切った? 怠け者の桃太郎が描かれている。ナマケモノの感じがよくでているいい絵ですね。いや、むしろこちらのほうが正統派の伝承なのではないかと思われる。私が知っている、親たちがあるいは国家が理想するような青年の桃太郎は、教科書などからの知識で、それぞれの時代によってゆがめられてしまった桃太郎話なのかもしれない。

絵/福田庄助、文/水谷章三「ももたろう」(『日本の民話12中国地方2』、世界文化社) 「○○太郎」と名がつく話は、私が知っているだけでも両手にあまるほどある。「浦島太郎」「金太郎」「三年寝太郎」「力太郎」「八幡太郎」「物草太郎」「竜の子太郎」「…