2008-09-01から1日間の記事一覧

昭和初期(大正15年12月〜)、改造社から刊行された『現代日本文学全集』(改造社、大正15年)全63巻がすさまじい売れ行きを見せ、30万部売れたとも60万売れたとも言われている。後に春陽堂から発行される『明治大正文学全集』と内容的にバッティングし、さまざまなトラブルが発生し、互いに中傷合戦を行い、後味の悪い結末となった。

装丁:杉浦非水、『現代日本文学全集 菊池寛集』(改造社、昭和2年5月)。アールデコを取り入れたみごとなデザインとしも知られている。 『現代日本文学全集』に続け、と刊行されたのが新潮社『世界文学全集』全38巻だが、こちらは、対抗する全集がなく、57…