2008-08-27から1日間の記事一覧

円本全集はあまりにもたくさんの全集がでたので、多かれ少なかれ、どの全集もよく似た企画の他社本との争いがあった。中でも最も烈しく戦ったのが、北原白秋が編集するアルス刊行『小学生全集』二冊セット函入りで1円と、菊池寛編集の興文社、文藝春秋社刊行『日本児童文庫』1冊35銭だろう。その烈しい争いの序盤戦となる広告の一部をご覧下さい。

装丁:恩地孝四郎、『日本児童文庫』(アルス、昭和4年)二冊セット函入り (左)装丁:田中良、『小学生全集』(興文社、文藝春秋社、昭和4年) (右)装丁:加藤まさを『小学生全集』(興文社、文藝春秋社、昭和2年)。1冊毎に装丁家が変わり、それだけで…