2007-07-07から1日間の記事一覧

挿絵家・百穂の誕生

34年、25歳の春に再び上京して、向島弘福寺境内にある結城素明の家に寄寓する。田口掬汀の斡旋を受け新聲社から発行する文藝雑誌「新聲」の表紙絵、挿絵を描くようになる。挿絵家・百穂の誕生である。 「この年七月発行の同誌に彼は初めて『田澤の夕照』『夏…

日本画家・平福百穂の装丁……7

*画家百穂の誕生と名前のいわれ「二十四年七月、秋田市の傳神画會が主催して秋田繪畫品評會を開き、審査員として京都の鈴木派の頭領鈴木百年、東京南畫界の重鎮菅原白竜龍を招いた。この品評會は穂庵追弔を目的としたのであるが、出品も數百點あり、なかな…