2006-04-13から1日間の記事一覧

『日本児童文庫』でも

著者の西村真治は、円本全集として知られる『日本児童文庫41』でも『発明発見物語』などを著している。もちろんこのときの装丁も恩地孝四郎。約15年前の執筆者たちスタッフが再度招集され、新たに制作された児童向けの百科全書というようなものである。本文…

継ぎ表紙と、銀泥刷に銀箔押し

表紙のデザインは、このシリーズの共通のデザインだと思うが、それにしては、手の込んだ豪華な装丁である。まず、背布、継ぎ表紙というのが、最近では殆ど行われなくなってきている。一般に上製本は芯紙に1枚の紙(または布)を貼って表紙ができるのだが、継…

昭和16年2月発行の恩地装丁本

『恩地孝四郎装幀作品目録」(『装本の使命』阿部出版)のデーター化がやっと終わり、今日は、出がけに架蔵書から1冊を無造作に取り出して持ってきた。西村真治『新日本児童文庫5 原始人から文明人へ』(ARS、昭和16年2月)の「はしがき」の文末に「昭和十五…