2006-04-04から1日間の記事一覧

色の選択が秀逸

版画家なら、このようなことを日常茶飯事でやっているのだろうが、重ねたり抜いたりして、複雑な色を出しているのは味わいもあり、深みのあるデザインが出来る。ここに使われている3色の選択は、重ね合わせを考えた色の選択というよりは、3色のハーモニーを…

恩地には珍しい構成の表紙といえるだろう

表紙の模様は遠目には、スギナのように見えるが、何をモチーフにしたのかわからない。タンポポの種のように見える部分は鉄紺を、バックの蔭のような部分には利休茶のような色を使っている。背のタイトル部分はさらにもう一色カキ色を使い、鉄紺のベタとカキ…

小山いとこ『高野』(中央公論社、昭和15年2月初版)

小山いとこ『高野』の表紙は、3色刷りで、今では3色刷りとか2色刷りの表紙は殆ど見られなくなった。そのような印刷をする事も少なくなってしまった。2色刷りや3色刷りには、デザーナーの腕の見せ所があって、なかなか面白かった。例えばオレンジ色と緑色で印…

もうひとつのブログ『書物楽会」は「装丁楽会」としてhttp://zousyohyou.exblog.jp/に移転

創設以来約10ヶ月で50000件を越すアクセスをいただきました「書物楽会」は、無料で掲載出来る写真掲載のキャパシティをオーバーし、大きな写真を掲載することが出来なくなり、より大きな容量を用意しているexblogに移転することに致しました。今まで同様に、…