2006-03-15から1日間の記事一覧

やっと完成しました

「恩地孝四郎装幀目録」のデーター化が、やっと終った。ワープロがあまり得意でない私にとって、800冊近い書肆データーを打ち込むのは並大抵のことではなかった。これで、やっと架蔵書のデーター入力に移ることが出来るようになった。果たして、新たに何冊加…

写植機の苦難

写植機は1924年に石井茂吉と森沢信夫によって発明され、世界で初めて日本で実用化された。1929年には写植機の実用機が共同印刷、凸版印刷、日進印刷、秀英舎(現在の大日 本印刷)、精版印刷などに納入された。しかしこの画期的な写植組版も、1955年頃までは…

写植文字が使われているのは、画期的

この頃の恩地の描く明朝体は見事である。巻頭の「はしがき」などには、縦長の文字(長体)が使われていて、まだあまり普及していない写植文字を使ったものと思われる。恩地は、「書窓」でも写植文字での組版を試している。

酸性紙特有の劣化が

先週、購入したばかりの北原白秋、田中善徳『水の構図』(アルス、昭和18年)だが、最初からジャケットは破れていた。安いから仕方ないかと思って購入したのだが、帰宅してネットで検索してみたら、決して安い買い物ではなかったようだ。おまけにこのボロさ…