モダンなお地蔵さまたちかと思って、お賽銭をあげてきた【アタゴ】

【なんだこれ!】車からのガードにしては小さすぎるし、モダンなお地蔵さまたちかと思って、お賽銭をあげてきた。出会ったのは泉町。
 あの『老人力』等で知られる芥川賞作家の瀬川源平は、このような列石について「道路脇にある用途不明の突起物、塀や角にあるものは、車に対するガードとも考えられるが、多くはそういう機能を逸脱して存在するもの。塀や建物に沿って並ぶ列石類は駐車禁止の物理的措置、あるいは物理的表現と推察できるが、これにもトマソン的に逸脱した存在を見つけることができる。逸脱が装飾に達したものなどはトマソン性が薄い。トマソン探索初期に、新橋から愛宕山に向かう途上で第一号を発見したのでその名を冠した」(『トマソン大図鑑』筑摩文庫、1996年)と記して、このような列石を「アタゴ」と名づけている。