2010-03-14から1日間の記事一覧

実践女子学園生涯学習センター(JR中央線・日野駅前)で「美しい本の話- 装丁の魅力 -」講座を4月7日、14日・21日、3回(毎週水曜日15:00〜16:30)開設します。講座内容やご予約など、詳しくは下記のホームページをご覧下さい。

http://www.syogai.jissen.ac.jp/

実際に標本から写したもののほか、オディロン・ルドンの作品の模写も含まれており、ルドンの影響を受けているもの、と云われている。ルドンは確かに蝶の絵をたくさん描いている。その中から1904年以前に描かれたものが、『みだれ髪』に影響を与えている。

ルドン:画、「蝶々」1901年 ルドン:画、「ポール・ゴーギャン」1903~05年 ルドン:画、「白い蝶」1910年 ルドン:画、「蝶」1910~12年 このようにルドンは蝶の絵をたくさん描いており、「白い蝶」などは構図にも類似性があるように思えるが、はたしてルド…

藤島武二:画、与謝野晶子『みだれ髪』(新詩社、明治34年)の表紙絵について、は横顔や蝶などに影響を与えた作品についてのさまざまな推察があり、中でも『みだれ髪』が刊行された後に描かれた藤島の代表的作品「蝶」(1904年)との関連性については、すでに指摘されている。藤島は蝶を好んで描き油絵「蝶」を描いた頃から昭和初期頃まで描き続けた「蝶供養」という写生帖には2000羽におよぶ蝶や蛾が写生されている。

藤島武二:画、与謝野晶子『みだれ髪』(新詩社、明治34年) 藤島武二:画、「蝶」(1904年) 藤島武二「蝶供養」明治30年代〜昭和初期 藤島武二「蝶供養」明治34年代〜昭和初期