2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

妖しくせまるシルクの本2点

・森林太郎『雁』(籾山書店、大正4年復刻版) この装丁は明らかに鷗外がエロチックな装丁を狙ったものである。高利貸の妾・お玉が医科大学生・岡田に恋い焦がれるというストリーで、お玉は主・末造の留守を狙って、思いを寄せる岡田を家に誘い込もうとする…

シルクを使った指先官能装丁

昔、コーデュロイ(ベルベット、コールテン)の足袋がとても高級そうで温かそうに見えたが、私は綿の足袋しか履いたことがなく、そんな昔の思い出がコーデュロイへのあこがれにつながっているのだろうか。暖かそうでぬめっとした肌触りの快感があるコーデユ…

池田満寿夫の装丁

池田満寿夫の装丁の話もネタが切れてきたのでそろそろ終りにしようかと思ってい矢先、次々と、池田の装丁本が手に入りはじめてきた。もうこれ以上書くような話はないが装丁だけでもみてもらおうかと思いアップしてみた。 ・小野十三郎『奇妙な本棚』(第一書…