これが柳原良平装丁の「洋酒マメ天国」28と25

『船の本』に登場する柳原良平自身の似顔絵と
下記の『洋酒マメ天国』に登場する「アンクルトリス」とは
似ていなくもないが、これがその「アンクルトリス」です。


昭和30年代ころだろうか、テレビが初めて家庭に入ってきた頃に
このトリスのおじさんがウィスキーをコクコクと飲むと足下から
だんだん色が変わってくる。といってもまだ白黒のテレビだったので
色はわからないが、きっとほろ酔い心地で赤くなって来たんだろうなと思う。
なつかしい、キャラクターだ。


柳原良平装丁の豆本「洋酒マメ天国」シリーズ28と25
古波蔵保好「私設名画館」(サントリー、昭和43年)
・木崎国嘉「酒の診察室」(サントリー、昭和42年)




柳原良平の挿絵は「アンクルトリス」をみてもわかるように、人物が登場したときにこそ最も柳腹らしさを発揮してくれる。
そのキャラクターは強烈で、たとえ「手」を描いただけでも柳原の描いた手であることがわかる。


下記の装丁の表4(画面右半分)の絵は、柳原ファンならすぐに「あこれね!」と柳原のものであることがわかる。
が、しかし、表1(画面左半分)では、この表紙を描いたのが誰なのか即座に判断するのは難しい。