【101冊の挿絵のある本(19)…… 岡本帰一、小杉未醒、小林永二郎、H.J.Ford:挿絵、アンドルウ・ラング『アラビヤンナイト』上巻・下巻(冨山房、大正4年)】この本には各巻110点ほどの挿絵が入っていますが、H.J.Ford以外は、挿絵画家名の表記もサインもなく、誰がどの絵を描いたのかがわかりません。今回は目次にまとめて記載されていた、岡本帰一、小杉未醒、小林永二郎の内の誰かが描いた作品を30点紹介します。翻訳した時の原本から転載したとものと思われ、日本人の3人の挿絵画家たちもこの挿絵を参考にしたのではないかと推察するH.J.Fordの挿絵は次回に紹介します。まずは、三人が描いた『アラビヤンナイト』の挿絵をごらんください。